<イベントレポート>DX新年交流会を開催しました

2025年1月16日(木)、株式会社ヌーラボ様の福岡オフィス イベントスペースにて「DX新年交流会」を開催いたしました。
毎年人気の新年交流会ですが、今年も早々に定員に達し立ち見も出るほどの盛況なイベントとなりました!

ゲストスピーカーの講演

交流会の冒頭では、福岡で活躍する3名のDX推進者をゲストスピーカーとしてお招きし、それぞれの業種特有の課題を解決するために挑戦されたDXへの取り組みや、具体的な成果についてお話しいただきました。

Jfp株式会社 常務取締役 兼 技術開発部長 入江 展親 様

Jfp株式会社様は大野城市に技術開発センターを置く建築・土木・外壁補修工事メーカーです。マンション等の外壁補修の需要が右肩上がりで増加する中、属人化し煩雑化していた業務プロセスの見直しは急務だったと言います。
デジタルツールの導入の前に、まずは「事業前提の見直し」に取り組み、そもそも顧客が求めている価値は何か?、というところから徹底的に洗い出し段階的にツールを導入されました。

業務プロセスを一元管理したことで、これまで1時間かかっていた処理を20分で実施できるようになり、また、お客様からのアクションを見える化したことで、潜在顧客に有効的なアプローチができるようになるなど、目覚ましい成果を出されています。

株式会社西原商事ホールディングス企画部 主任 
株式会社ビートルマネージメント DX推進部 次長
新川 希亮 様

株式会社西原商事ホールディングス様は廃棄物に関する各種サービスを提供しており、廃棄物の収集運搬や処分・リサイクル、廃棄物管理業を事業とする北九州の企業です。紺色の車体に「BEETLE」と書かれた、印象的なデザインの収集車を街中で見かけた方も多いのではないでしょうか?

廃棄物業界では廃棄物の適正処理や環境への配慮のため、処理に関する法律が制定されています。事業者には収集から処分までの流れを詳細に記録することが義務付けされ、記録の発行や管理にかなりの手間を要していました。
そこで同社では「bee-net system」という廃棄物情報管理システムを構築。さらにサービスを全国の事業者に展開することで、自社だけではなく顧客の課題解決にも寄与しています。

DXとは業務の効率化だけではなく、「各ステークホルダーの利益拡大を実現すること」という言葉が印象的でした。

株式会社乗富鉄工所 代表取締役 乘冨 賢蔵 様

株式会社乗富鉄工所様は柳川市に拠点を置く創業75年の歴史を誇る老舗水門メーカーです。現代表である賢蔵氏が入社された数年前は、主力である水門事業の発注が減少し、また従業員の離職が相次ぐという困難な時期を迎えていました。
その反面、職人の高い技術力を生かして何かできないかと考えていたそうです。

そこで同社では、「職人技」「デザイン」「異業種コラボレーション」の3つを掛け合わせて、キャンプ用品や家具などの商品の開発を行なう「ノリノリプロジェクト」という新しい事業を立ち上げました。この事業にとどまらず、地元柳川で3000人を集めたフェスの開催や、モノづくりの企業だからこそできた従業員自らによる自社家屋のリニューアル工事など、新しい試みに果敢に挑戦されています。
同時に、現場の業務効率化に着手、デジタルツールの選定にあたってはSNSを活用して情報収集し短期間で管理システムを構築し、工程管理を自動化するなど作業の大幅な効率化を図りました。

こういった新しい取り組みは、会社全体の売り上げの向上はもとより、以前は苦戦していた若い従業員の採用にもつながっているとのこと。同社のDXから始まる好循環は今後もまだまだ続きそうです。

懇親会


講演のあとは参加者同士の交流を深めていただくため立食形式の懇親会を行ないました。
今回初めてFDX主催のイベントに参加いただく方も多く、会場のあちこちで名刺交換のシーンも見られました。

懇親会は予定時間を過ぎても大盛り上がり!
お寿司や軽食をつまみながら、お互いの事業の紹介や仕事のお悩み、またはプライベートの趣味のお話まで、みなさま思い思いの時間を楽しく過ごされていました♪

福岡DXコミュニティは、セミナーやワークショップのほか、会員のみなさんの交流の場を定期的に提供しています。
イベントは会員以外の方でも参加いただけますので、イベント情報をチェックの上ぜひご参加ください!

素敵な会場をご提供いただいた株式会社ヌーラボ様、ありがとうございました!