<イベントレポート>第19回ISIT勉強会 「Wikipediaってこんな感じ「地域情報をデジタルで残すウィキペディアタウン」
5 月15日(木)、福岡SRPセンタービル1F SOILイベントスペースにて、第19回ISIT勉強会がハイブリッド形式で開催されました。
今回は公益財団法人九州先端科学技術研究所(ISIT)オープンイノベーションラボ イノベーションアーキテクト 上田が登壇し、地域情報のデジタル保存・発信におけるWikipediaとWikimedia Commonsの可能性についてご理解いただくことを目標に説明しました。自治体職員、企業、市民の方々が、これらのプラットフォームをどう活用し、Wikipedia Townが地域コミュニティの連携強化やブランディングにどう貢献するかについて、具体的な事例と実践的アドバイスを行いました。
Wikipediaのリーチと活用の原則についての説明
Wikipediaは一般的な検索エンジンでは順位が上位となることもあり、地域情報の効果的な発信源となり、インターネット上での情報に頼りがちな現在、Wikipediaへの情報掲載は大変有効ですが、活用にはさまざまな留意事項を守ることが重要であることを説明しました。
地域活性化を促す「Wikipedia Town」と「Wikimedia Commons」の活用の有効性について
Wikipedia Townは、日本では地域情報をWikipediaに執筆する市民参加型のワークショップを指すことが多く、地域の歴史・文化を後世に残すだけでなく、参加者は住民の地域への愛着を深めることにも貢献します。
また、Wikimedia Commonsは、画像・音声・動画のメディアを集めたデータベースプロジェクトで、市民参加型のワークショップでも使われることがあります。
更に英語での説明文追加はリーチ拡大に繋がることを説明しました。



勉強会では、オンラインで最大同時接続デバイス数22件、現地参加1名の計23名参加され、内アンケート回答者(参加者23名中13名からご回答)からは、約9割以上の方が「非常に理解できた」、「当所期待どおりの満足が得られた」と回答、「個人としてもWikipedia編集を精力的に行っている」、「身近の街でも定期的に更新があるとよいと思う。」など積極的な参加者の前向きな感想が寄せられ、今回の勉強会では、効果的な勉強会が行えたと思います。
今回の勉強会を通じて、参加者のみなさまには、Wikipediaといったオープンデータの環境を活用しながら地域活性化につなげるきっかけになればと思っております。
今後もこうしたテーマでの勉強会を開催し、皆様の関心に応える機会を提供していきたいと考えています。
次回ISIT勉強会のご案内
なお、次回の第20回ISIT勉強会 「エネルギーと環境のこれから〜素材が拓く持続可能な社会〜」については、6月19日(木)開催予定です!
URL:https://fdx.community/event/2025/0619/
是非ご参加下さい。