<イベントレポート>第12回ISIT勉強会  「生活の中の“脱炭素”や“GX”を、素材の視点から語ります」

8月22日(木)、福岡SRPセンタービル1F SOILイベントスペースにて、第12回ISIT勉強会がオンライン形式で開催されました。今回は公益財団法人九州先端科学技術研究所(ISIT)の産学連携コーディネーターである竹宮 聡が登壇し、話題の「脱炭素」や「GX(グリーントランスフォーメーション)」について、参加者に向けて分かりやすく解説しました。
講演では、以下のような多岐にわたるテーマが取り上げられました。
 1.脱炭素・GXについて、世の中の動き
 2.水素や二酸化炭素の知っていそうで知らない話
 3.水素のデモ実験
 4.燃料電池自動車などの水素の産業利用
 5.脱炭素に関する企業の動向
 6.脱炭素に関する行政の対応
特に、「水道水から水素をつくる、その水素を電気エネルギーに変えてオルゴールを鳴らす」デモ実験やクイズを通じて、「水素をつくる~ためる~つかう」という水素エネルギー変換の基本プロセスが可視化され、科学技術の基礎知識を実感しながら楽しく学べる内容となりました。

水素のデモ実験

参加者の理解を深めるため、事前アンケートで興味のあるテーマを選んでいただき、講演中にはクイズ形式で質問するなど、インタラクティブなアプローチが取られました。また、竹宮氏が目の前で手作りした実験器具を用いて、水素発生から発電のデモ装置による実験動画も披露され、視覚的に理解を助ける工夫がなされました。

「脱炭素」「カーボンニュートラル」「GX」などの、よく耳にするが今さら聞きづらい基本用語についても丁寧に解説が行われました。また、部門ごとの二酸化炭素排出量の比較データも示され、福岡市では産業部門よりも家庭部門の排出量が多いという特徴があることが紹介されました。このような情報は、参加者に新たな発見と意識変革を促すきっかけとなったようです。

勉強会終了後のアンケートでは、「クイズや実験動画があり、興味深い内容だった」「GXや脱炭素の基礎を学ぶ良い機会になった」「水素が予想以上に安全であることを知った」などの感想も寄せられ、参加者の皆様にとって有意義な時間となりました。

今回の勉強会を通じて、脱炭素やGXに関する理解がさらに深まったことと思います。今後もこうしたテーマでの勉強会を開催し、皆様の関心に応える機会を提供していきたいと考えています。

次回ISIT勉強会のご案内

なお、次回の第13回ISIT勉強会「都市システムの変革「デジタル社会を踏まえた都市政策とまちの未来」については、9月5日(木)開催予定です!https://fdx.community/event/2024/event-7608/
今回の勉強会と関連のあるテーマですので是非ご参加下さい。