<イベントレポート>第10回ISIT勉強会「ChatGPT~夢を現実に変える一歩~」
第10回ISIT勉強会「ChatGPT~夢を現実に変える一歩~」が、6/6(木)福岡SRPセンタービル1F SOILイベントスペースにてハイブリッド形式で開催されました。
今回のISIT勉強会は、公益財団法人九州先端科学技術研究所(ISIT) オープンイノベーション・ラボ イノベーション・アーキテクト 野中 広文が登壇し、参加者にChatGPTの持つ能力を体験してもらい、日常生活や仕事への応用方法を具体例を交えながら、分かりやすくお話ししました。
参加者数は現地、オンラインを含め106名と非常に多くの方にご参加いただき、ChatGPTに対する関心の高さを感じました!
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
勉強会では、ChatGPTをうまく活用するための使い方のコツを実際にChatGPTを用いながらご説明し、ChatGPTの特性や実際の使い方の例を学びました。今回は、参加者にChatGPTに相談してみたいことを募集して、実際に相談し、アドバイスをもらうなど、ChatGPTの能力を用いた未来(夢)の可能性を広げるための活用方法を伝授いたしました。また講師自らが、これまでの経験で培ってきたChatGPTをうまく使いこなすための野中式プロンプト「まほうの言葉」6つを説明するなど、講義時間90分の中で、かなり内容が濃くてオリジナリティのある勉強会でした。
参加者からのアンケート結果(回答者80名)から、98%以上が「理解できた」「役立つ」との回答でした。また受講した結果、ChatGPTへ与える言葉(プロンプト)作成については、全員の方から、「できそう」と回答(既に自分で行っていると回答された23.5%を含みます)されており、夢を現実に変える一歩を皆さまが踏み出されたと事務局として確信しております。(下図のアンケート結果参照)
これからも皆様のビジネスの幅を広げるべく、専門知識や経験を惜しみなくシェアし、ビジネスに役立つヒントや、身近なテクノロジーの話題を提供していきます。今後とも福岡DXコミュニティをどうぞよろしくお願いいたします。
(参考)以下に参加者からの質問に対する回答の一部を掲載します。
Q1: ChatGPTで得られた知見(例:ソフトウェアコード等)の権利はどうなるか?
著作権に関する文部科学省の資料によると、ChatGPTで生成された知見やソフトウェアコードの権利は、その生成物の具体的な内容や利用形態によって異なります。一般的には、生成物が独創的な表現であれば著作権が発生し得ます。ただし、生成された知見やコードの利用権や著作権の帰属については、利用者と生成元のプラットフォーム(この場合、OpenAI)の利用規約に基づくため、利用規約を確認することが重要です。詳細については、リンクを参照してください:文化庁資料
Q2: ChatGPTへの問いかけ方(プロンプト)で回答の精度を高めるコツは?
具体的な質問をする。:具体的であればあるほど、より適切な回答を得ることができます。曖昧な質問よりも、詳細な質問の方が的確な情報を引き出しやすいです。
コンテキストを提供する。:質問に関連する背景情報や文脈を提供することで、より関連性の高い回答を得ることができます。
目的や意図を明確にする。:問の意図や目的を明確にすることで、ChatGPTがその目的に沿った回答を提供しやすくなります。
そして今回ご紹介した「まほうの言葉」を使用する。
です。
Q3: 得られた回答がフェイクか、正しい知見に基づいているかの判別方法は?
以下のステップを踏むとChatGPTから得られた情報の信頼性を高め、正確な知見に基づいた判断ができるようになります。
1 ChatGPTに質問する際に「ウェブで調べて」と付け加える。
2 提示された情報やリンクを元に、複数の信頼できる情報源をチェックする。
3 各情報源の信頼性や情報の一貫性を確認する。
Q4: 個人情報を含む仕事の有効活用のポイントを教えてください。
右上の名前アイコンから「設定」→「データコントロール」→「すべての人のためにモデルを改善する」をオフに設定してください。また、個人情報をChatGPTに入力する際は、情報をマスクするか、ダミーの名前や住所、メールアドレスを使用することをお勧めします。
次回ISIT勉強会のご案内
なお、次回の第11回ISIT勉強会 産業界へのサポート事業「よろず相談分析NEXT」でお悩み解決については、7月12日(金)開催予定です!https://fdx.community/event/2024/20240712/
是非ご参加下さい。
これまでのISIT勉強会の内容についてはこちらをご確認ください。
ISIT勉強会 https://fdx.community/event/event_tag/isitstudy/