<イベントレポート>業務改善を加速する!生成AI実践ワークショップ~Difyで”自分専用”AIアプリをつくる~
1. 開催概要と目的
本ワークショップは、生成AIを“理解する・試す・つくる”という3ステップで実践的に学ぶことを目的とし、業務改善の現場で即活用できるスキル習得を目指して開催しました。
主催は福岡DXコミュニティ、日時は2025年10月23日(木)13:00〜17:30、会場は福岡SRPセンタービル2F 研修室1にて現地開催で実施しました。
参加者は、以下の3ステップを通して、明日から実践できる「小さな成功体験」を持ち帰ることを目指しました。
1. 理解する: AI・生成AIの基礎と最新事例を学び、業務での活用イメージを描く。
2. 試す: 業務で役立つプロンプトテクニックを体験し、すぐに使えるスキルを習得する。
3. つくる: ノーコードツール「Dify(ディフィ)」を使用し、実務に直結するAIアプリを試作する。
2. 講師紹介
講師は、LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社 サービスビジネス本部 AI運営部 部長の加藤 敏之氏が務められました。加藤氏は、コンサルティング、エンジニア、カスタマーサポートの経験を活かし、AIを活用した社内DX推進やAIサービス運営部署の責任者として従事されています。また、個人で「AIエバンジェリスト」としても活動され、社内外でAI活用推進に尽力されています。

3. ワークショップの内容と構成
本ワークショップでは、AIの基礎理解から、リスク対策、実務応用、そしてAIアプリ開発までを一貫して学びました。
プログラムは以下の構成で実施されました。
1.理解する
・AI・生成AIの基礎や最新トレンドを学び、業務活用の可能性を整理。
・情報漏洩・著作権・ハルシネーションなどのリスクと対策について理解を深めました。
2.試す
・業務シーンを想定しながら、プロンプト設計と作成術を実践。
・生成AIを“答えるツール”から“共創するパートナー”として活用する発想を体験しました。
3.つくる(ハンズオン)
・ノーコードツール「Dify」を使い、AIアプリ試作をハンズオン形式で体験。
・RAG機能を活用した社内FAQ・ナレッジ活用など、実務に直結するアプリ試作の方法を学びました。


4.参加者概要と成果
参加者数:34名(講師・事務局含む)
参加者は、企業のDX推進担当者、経営層、自治体職員を中心に構成され、福岡県内のみならず佐賀県・大分県など広域からも参加がありました。
アンケートでは、9割以上の参加者が「満足・非常に満足」と回答、多くの参加者が「自社での具体的活用を進めたい」との意欲を示しました。
特に関心が高かったテーマは以下の通りです。
・RAGを活用した社内FAQ・問い合わせ対応の自動化
・ナレッジ連携による情報共有の効率化
・データ分析・報告書作成支援
・業務マニュアル・ドキュメント生成の自動化
5.参加者の声
🔍 学び・気づき
・プロンプト作成方法を具体的に学べた。
・生成AIで「プロンプトを作る」発想が革新的だった。
・Difyの理解が深まり、仕組みの解像度が上がった。
・生成AIの活用範囲の広がりを実感した。
💡 実務への応用意欲
・業務への適用を実際に試してみたい。
・職場でもプロンプト設計や分類の考え方を広めたい。
・ノーコードツールと組み合わせてアプリ開発をしてみたい。
💻 体験面・満足度
・自分のPCで操作しながら学べたため、実践的で理解が深まった。
・Difyの操作やプロンプト設計についてよく理解できた。
・無料でこれだけの内容が学べたのは非常に有意義だった。
6.まとめ
本ワークショップは、AI・生成AIの基礎理解から、実務に直結するプロンプト設計の実践、さらにDifyを活用したAIアプリ開発までを一貫して体験できる貴重な機会となりました。参加者は、AIを単なる質問ツールとしてではなく、対話を通じて共に成果を創出するパートナーとして捉える視点を得るとともに、DifyでRAG機能付きのAIアプリを試作する具体的な手法を持ち帰ることができました。
福岡DXコミュニティでは、今後も生成AIの最新動向や最新活用法を学び合い、現場での実践に結びつける場を継続して提供していきます。

