<イベントレポート>DX超実践講座 2026 第1回を開催しました!
本イベントレポートは、2026年5月より九州先端科学技術研究所に入所しました釜瀨が、DX「超」実践講座 第1回を受講し、初学者の視点から得た学びや気づきをまとめさせていただきました。ぜひご覧ください!

イベント概要
DX「超」実践講座 第1回 「DXの本質を理解し、変革を実現するDX推進研修」
講師:株式会社ワクフリ 下坂 恵夢 氏
日時:2026年5月14日(木) 18:30-20:30
会場:Zero-Ten Park ミーナ天神店 HALL1
主催:福岡DXコミュニティ
▼イベント詳細ページ
https://fdx.community/event/2026/20260514/
そもそもDXってなんだろう
DXってなんだろう
ここ数年、ニュースや新聞でDX推進やDX支援などの言葉をよく聞くようになった気がしている。
Google Trendsで調べたところ、2020年から”デジタルトランスフォーメーション”の意味のDXが盛り上がっていた!
(それまでは”デラックス”の意味での検索が多かった)

Google Trendsで調べた『DX』の検索トレンド推移
これまで私はデジタル化の言い換えだろうくらいの認識でDXという言葉を聞いていたし、使っていた。
そんな折に私の所属している九州先端科学技術研究所がDX超実践講座というものを開講すると聞きつけて受講させてもらいました。
このイベントレポートでは何も知らない文系大学生がDX超実践講座を受講した感想や気づきをお伝えしていきます!!!
成功率たったの16%
DXをという正解のない取り組み
DXとIT化は「似て非なるもの」だった
まず、最初の講義で衝撃を受けたのが、
「DXとIT化はイコールではない」という事実です。
私はこれまで、なんとなく
「ITツールを入れて便利にすること=DX」
だと思っていました。
しかし、講師の下坂さん(株式会社ワクフリ)の話を聞いて、
その認識が間違っていたことに気づかされました。

講師登壇の様子
- IT化
今ある作業を楽にしたり、早くしたりするための「手段」。 - DX
ITを利活用した結果として、組織やビジネスモデル、さらには企業文化そのものを変革させること。
資料にあった「レンタルビデオ店」の例えがとても分かりやすかったです。
ただ会員カードをデータにするのは
「デジタル化」
ネット予約で郵送レンタルを可能にするのが
「プロセス変革」
そして、動画配信サービスと連携して全く新しいビジネスモデルを構築するのが、真の意味での「DX」なのだそうです。
デジタル化はあくまでDXを達成するための「大前提」であり、
その先にある「X(トランスフォーメーション=変革)」こそが本番なのだと学びました。
成功率16%の壁。
もう一つ驚いたのは、DXプロジェクトの成功率です。
なんと、予定通りに成功するのはわずか16%しかないという調査結果があるそうです。
あんなにニュースで騒がれているのに、10社に2社も成功していないなんて……
なぜ、多額の投資をしても空回りしてしまうのか。
その最大の原因は、
「現場の実務構造を紐解かずに、ツールの導入を優先してしまうこと」
にあると学びました。
下坂さんはこれを「砂上の楼閣」と表現されていました。
現場の仕事の流れやルールが整理されていない「砂地」のような土台の上に、
最新のシステムという「豪華なお城」を建てても、すぐに崩れてしまいます。
よくある失敗として、便利なシステムを入れたのに、
結局「念のため」とExcelや紙の運用も残り、
かえって二重手間になって現場が混乱するという話を聞き、
なるほどなと納得してしまいました……
「業務の組み立ては、時代が変わっても消えない会社の資産になる」という言葉には、
文系の私でも「ITのスキル以前に、仕事の仕組みを考える力が重要なんだ」と勇気をもらいました。
経営と現場の「溝」を埋める「翻訳者」
講義の中で特に印象的だったのが、組織の中にある「経営と現場の認識のズレ」の話です。
- 経営層
未来志向で「もっとアジャイルに!データ駆動で!」と抽象的に語る。 - 現場
現実志向で「今の業務で手一杯!誰が入力するの?」と具体的に考える。
この両者は、見えている世界も使っている言語も違います。
だからこそ、その間に立って言葉を変換する「翻訳者(つなぐ人)」が組織には不可欠なのです。
経営の理想を現場が動ける具体的な行動に落とし込み、
現場のリアルな困りごとを経営判断に役立つ情報として伝える。
このサイクルを回せる人が一人いるだけで、
DXの成功率はぐっと上がるとのことでした。
この「翻訳者」という役割なら、
専門的なプログラミングができなくても、
コミュニケーションの力を活かして会社に貢献できるかもしれない、と感じました。
失敗は「科学」である。
講座の後半では、実際の失敗事例をもとにグループディスカッションを行いました。

グループディスカッション後の発表の様子
下坂さんから語られたのは、
「成功はアート(偶然性)、失敗はサイエンス(法則性)」
という格言です。
他社の成功事例を真似しても同じようにはいきませんが、失敗には共通のパターンがあるのです。
例えば、「経営者の独断で現場の声を無視してツールを導入し、反発を受けて頓挫する」といった事例。
これを事前に学び、失敗の法則を知っておくことで、自分たちが取り組む際に「あ、これはあの失敗パターンだ!」と先回りして防ぐことができます。
ワークショップを通して、「本当にこの結論でいいのか?」と問い直す力こそが、正解のないDXの時代を生き抜く武器になるのだと強く感じました。
受講を終えて
第1回の講義を終えて、DXに対するイメージが180度変わりました!!!
DXは単なるIT技術の話ではなく、
「変わり続けることができる組織」へと進化するための、とても人間くさくて泥臭い挑戦なのだと分かりました。
来年から社会に出る私にとって、
この「DXの視点」を持っておくことは、
大きな強みになると確信しました。
次回のテーマは「チェンジマネジメント(組織変革)」です!!!
次は私にどのような視点が生まれるか楽しみです!!!
次回以降の申込はこちら
Orbit Base #3
2026年6月16日(火) 19:00〜21:00
福岡DXコミュニティが主催している、DX「超」実践講座の受講生も募集中です!
現場で使えるDX推進力を身につける講座
福岡DXコミュニティは、このようなイベントやプログラムを通じて、地域全体が「DX-Ready(デジタル技術を活用してビジネスを変革する準備が整っている状態)」に進化することを目指しています。本コミュニティについては、下記のリンクよりご覧ください!
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